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2021.05.11

重要な【決算書翻訳】は信頼できる翻訳会社に依頼しよう!

決算書は会社の実態を示す重要書類であり、会社の経営者と利害関係者が共通して高い関心をもつ文書です。ビジネスの国際化により決算書を翻訳する必要性も高まっています。

今回は決算書がどのような書類でなぜ重要なのかと、決算書の翻訳は翻訳会社に依頼するべきかについて解説します。

決算書とは?

決算書は、「財務諸表」から成る会社の営業成績や財務状況を示す「会社の実態を評価する成績表」のようなものです。会社側は自身の経営状況を把握するとともに自らの実態をあきらかにし、利害関係者と共有して次のような取引の判断材料となります。

  • 投資者から資金を調達できるか
  • 融資先である金融機関の信用を得られるか
  • 取引先との長期的に安定した関係を継続できるか

投資家は、リスクを最小限にして最大限の利益を得るために財務諸表を手がかりに会社の状況を調べます。銀行から融資を受ける際にも財務諸表が大きな役割を果たします。
このように決算書は、会社の経営に多大な影響をあたえる重要文書です。決算書の内容が企業の命運を握っているといえるでしょう。決算書を作成する会社側には細心の注意が求められます。読み手の利害関係者も入念に読み込みます。

決算書翻訳の必要性

近年のグローバル化に伴い、海外の投資家の増加とともに海外企業との合併・買収も活発になっていることから、企業の会計情報の共有のために英文での情報開示が急務とされています。さらに国際財務報告基準(IFRS)の導入により、国際基準に即した会計の英文での決算書の情報開示などが必要になっています。

決算公告とは?

基本的に、すべての株式会社は決算の情報を不特定多数の人々に開示する義務があります。任意で行われる「広告」とは違い、「公告」は法律に基づいて特定の文書を広く一般に公開することをいいます。
会社は、事業年度終了後に株主総会で承認を受け、決算書類をすみやかに公告しなければなりません。
公告の手段としては、官報、新聞または電子公告(ウェブサイトに掲載する)があります。会社のウェブサイトに英語版がある場合は、決算公告の翻訳が必要になります。

決算書の種類

決算書は「財務諸表」と呼ばれるものを指し、おもに次の3種類の書類で構成されています。

①損益計算書(Income statement)

一定期間の経営において会社がどのような要因で収益をあげて、どれだけ費用が発生し、儲けたのか損をしたのか、最終的な利益はどのくらいなのかの経営成績を説明するものです。

②貸借対照表(Balance Sheet)

ある瞬間的な時点における負債と純資産、どのくらいの財産や権利を所有しているか、また債務を負っているかの会社の財政状態を示します。

③キャッシュ・フロー計算書(Statement of Cash Flow)

一定期間内の会社の現金および現金同等と見られるものの流れ、つまりお金の「入りと出」を表す一覧表です。どのような理由で会社の現金および預金がどれだけ増えたり減ったりしたのかを示します。

決算書のフォームと英語表現

決算書の3種類の書類のフォームの概要と使用される英語表現をご紹介します。

①損益計算書(Income statement)のフォーム

損益計算書は基本的に次のようなフォームで作成します。

損益計算書(Income statement:I/S)※金額は参考例です。

ⓐ売上(Sales) 1,000 収益
ⓑ売上原価 800 費用
©販売費・一般管理費(Selling and Administrative Expenses) 100 費用
ⓓ営業利益(Operationg Income) 100 ⓐ-(ⓑ+🄫)
ⓔその他の収益(Other Revenues) 50 収益
ⓕその他の費用(Other Revenues) 30 費用
ⓖ税引前当期純利益(Income before Income taxes) 120 ⓓ+ⓔ-ⓕ
ⓗ法人税、住民税および事業税(Income Tax Expense) 60 費用
ⓘ当期純利益(Net Income) 60 ⓖ-ⓗ

損益計算書は3つの利益(ⓓ営業利益、ⓖ税引前当期純利益、ⓘ当期純利益)がそれぞれ何から発生したのかを説明します。また、収益-費用=当期純利益の計算書です。

ほかには次のような用語が使われます。

収益(Revenues)…受け取り利息(Interest Earned)、受取賃貸料(Rend Earned)
費用(Expenses)…給料(Salaries)、支払い利息(Income Tax expense)

②貸借対照表(Balance Sheet)のフォーム

貸借対照表は基本的に次のようなフォームで作成します。

貸借対照表(Balance Sheet:B/S)

資産(Assets) XXX 負債(Liabilities) XXX
流動資産(Current Assets) XXX 流動負債(Current Liabilities) XXX
現金および預金(Cash)
売掛金(Accounts Receivable)
たな卸資産(Inventries)
その他の流動資産(Other Current Assets)
XXX
XXX
XXX
XXX
買掛金(Accounts Payable)
未払い税金(Taxes Payable)
借入金(Loans Payable)
XXX
XXX
XXX
非流動資産(固定資産)
(Noncurrent Assets)
XXX 非流動負債(Noncurrent Liabilities) XXX
有形固定資産(Property, Plant and Equipment)
土地(Land)
建物・設備(Buildings & Equipment)
長期投資(Long-term Investments)
無形固定資産(Intangible Assets)
ソフトウェア(Software)
XXX
XXX
XXX
XXX
XXX
XXX
社債(Bonds Payable)
長期借入金(Long-term Loans Payable)
純資産(Shareholder’s Equity)
資本金(Capital Stock)
株式払込剰余金(Additional Paid-in Capital)
利益剰余金(Retained Earnings)
XXX
XXX
XXX
XXX
XXX
XXX

貸借対照表(Balance Sheet)は会社がある時点でもっている以下の資産を示し、会社の財政状態(Financial Position)をあらわす一覧表です。

③キャッシュ・フロー計算書(Statement of Cash Flows)のフォーム

キャッシュ・フロー計算書は基本的に次のようなフォームで作成します。

キャッシュ・フロー計算書(Statement of Cash Flows::C/F)

①営業活動によるキャッシュ・フロー(お金の流れ)(Cash flows from Operating Activities)
減価償却費(Depreciation Expense)
売掛金の増減(Increase or Decrease in Accounts Receivable)など
②投資活動によるキャッシュ・フロー(Cash flows from Investing Activities)
有価証券の購入(Purchase of Investment Securities)
有形固定資産の取得(Acquisition of Property, Plant and Equipment)など
③財務活動によるキャッシュ・フロー(Cash flows from Financing Activities)
負債による資金調達(Proceeds from Issuing Debt)
借入原本の返済(Repaying Loans)など
④キャッシュ(現金と現金同等物)の増加額または減少額(①+②+③)
(Increase or Decrease in Cash and cash equivalents)
⑤期の始めのキャッシュの残高
( Cash and cash equivalents, beginning of the year)
⑥期の終わりのキャッシュの残高(⑤+④)
(Cash and cash equivalents, end of the year)
京劇

お金の流れを知ることは会社の事業継続のために大変重要です。確実に分析するためには貸借対照表と損益計算書だけでは不十分なため、より正確にお金の流れを細かく見ていくためにキャッシュ・フロー計算書が使われます。

アメリカ英語とイギリス英語の違い

会計・財務の英語においても下記のようにアメリカ英語とイギリス英語の違いがあります。

日本語 アメリカ英語 イギリス英語
損益計算書 Income statement Profit&Loss Statement
キャッシュ・フロー計算書 Statement of cash flows Cash flow statement
棚卸資産 Inventory Stock
資本金 Common stock Ordinary shares

決算書の翻訳は難しい?

決算書の翻訳は難しい?

決算書の翻訳は正確性が最重要であるため、どんなに些細なミスでも見過ごさずに完璧に仕上げなければなりません。緻密な作業を確実にやり遂げられる能力が求められます。

また、会計の知識がなければ正確な決算書翻訳はできません。上述の財務諸表に使われる勘定科目の用語や会計用語には決まった概念と意義があるので、日本語から英語に翻訳する際に一般英語で翻訳したのでは違う意味となってしまう場合があります。

決算書は会社と利害関係者との信頼関係の維持や新しい取引の依頼にもつながる大切な書類です。投資家や株主が正しく内容を理解でき、かつ魅力的な会社であると伝わる文章である必要があります。
決算書翻訳の際には英語圏の会計分野で一般的に使われている表現を使用し、日本および米国などの会計基準についてかなりくわしく理解していなければなりません。

決算書でよく使われる英語表現

上述の決算書でよく使われる英語表現を一部紹介します。

損益計算書(Income statement)は収益(Revenues)と費用(Expenses)にわけられ、内訳は以下のようになります。

収益(Revenues) 売上(Sales)
受け取り利息(Interest Earned)
受取賃貸料(Rend Earned)
その他の収益(Other Revenues)
費用(Expenses) 売上原価(Cost of Sales)
販売費・一般管理費(Selling and Administrative Expenses)
給料(Salaries)
支払い利息(Income Tax expense)

貸借対照表(Balance Sheet)は会社がある時点でもっている以下の資産を示し、会社の財政状態(Financial Position)をあらわす一覧表です。

  • 資産(Assets)
  • 純資産(Shareholders’ Equity)
  • グループ科目の期末での残高(Ending Balance)

キャッシュ・フロー計算書(Statement of Cash Flow)は、会社の活動を次の3つにわけてお金の収入と支出をあらわします。

  • 営業活動(Operating Activities)
  • 投資活動(Investing Activities)
  • 財務活動(Financing Activities)

翻訳会社FUKUDAIの決算書翻訳サービス

翻訳会社FUKUDAIの決算書翻訳サービス

上述のとおり、決算書の翻訳には高い専門知識や豊富な実務経験が必須であり、最新の国際会計基準の動向なども把握していることが求められます。正確で完成度が高い英文決算書を作成するためには、翻訳会社への依頼したほうが確実です。

ここで、翻訳会社FUKUDAIの翻訳サービスの特徴を紹介いたします。是非ご参考にしてください。

1.高品質で迅速な翻訳サービス

翻訳された原稿に対し校正、校閲と二重に確認を行い、表現や用語の調査を綿密に行うことで正確性の高い決算書翻訳を実現します。
お客様専任のコーディネーターがお問い合わせから納品まで責任をもってサポートし、納期の変更なども随時ご相談に応じます。

2.財務・会計分野に精通した翻訳者・校正者が対応

高い語学力に加えて、金融業界での豊富な実務経験があり、海外の投資家に親しまれている表現や専門用語を熟知する翻訳者・校正者が多数在籍しています。お客様の決算書の依頼内容に応じて最適な翻訳者が担当いたします。継続案件では翻訳をご指名いただくことも可能です。

3.徹底したセキュリティ体制

決算書翻訳は公開前の機密性の高い文書をお預かりして翻訳することになるため、細心なセキュリティ対策は不可欠です。インターネット安全対策、機密保持契約締結、データファイル暗号化など万全な対策を講じてお客様の大切なデータをさまざまな脅威から保護します。

決算書翻訳の料金相場

決算書翻訳の料金相場

分野別の翻訳料金の目安を以下に示します。(日本翻訳連盟の公式サイトより引用)
日英翻訳は日本語の1文字あたり、英日翻訳は英語1ワードあたりの料金です。

文書の種類/分野 日本語から英語へ翻訳 英語から日本語へ翻訳
金融 25円 25円
経営管理・財務・契約書 30円 25円

決算書翻訳のご依頼なら翻訳会社FUKUDAIにおまかせください

決算書翻訳のご依頼なら翻訳会社FUKUDAIにおまかせください

翻訳会社FUKUDAIでは、金融財務分野での実務経験が豊富なネイティブ翻訳者、バイリンガル翻訳者により、高度な専門的知識を駆使した厳密に正確な決算書の翻訳サービスを提供いたします。貴社ビジネスのグローバル化の進展をサポートさせていただきます
どうぞお気軽にお問い合わせください。

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