翻訳コラム
2022.09.25
法務翻訳を翻訳会社に依頼する4つの理由
近年、ビジネスのグローバル化が進み、日本の企業も海外の企業との取引が増えてきています。海外進出をする際には「法務関連文書」が必要となります。海外支店の立ち上げ、海外企業と取引する際の契約書等、多くの場合において法務関連の翻訳が必要となります。法務関連文書の翻訳を行う際には、基本的に、翻訳会社に依頼することをお勧めしております。それは一体なぜなのか、疑問に持たれる方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はなぜ翻訳会社をお勧めしているのか、その理由を4つに分けて詳しくご紹介いたします。
Index
法務翻訳が「難易度の高い翻訳」といわれる理由は?
法務翻訳は、プロの翻訳者に依頼しないと正確な翻訳が難しいといわれています。理由としては、常に最新の法律や業界特有の慣習を理解する必要があるためです。
法務翻訳には、以下のような書類が該当します。
※秘密保持契約書
※売買契約書
※会社設立登記に関わる申請書
上記のような書類は、提出先の国の法律への理解が欠かせず、さらに法律は随時改正されるため、翻訳者も常に最新の内容を覚えておく必要があります。
また、企業間で交わされる契約書は、業界特有のルールや慣習を考慮する必要があり、記載項目や範囲も異なります。
そのため、業界に精通した翻訳者でなければ、正しい内容を理解できない可能性があります。
法務翻訳を翻訳会社に依頼する理由は?詳しく解説!
難易度の高い法務翻訳は、翻訳会社に依頼するのをお勧めしていますが、具体的な理由にはどのようなものがあるのでしょうか。ここからは、法務翻訳を翻訳会社に依頼するべき「4つの理由」について、わかりやすくご紹介いたします。
1.翻訳証明書の発行が可能になる
法務関連文書を海外の機関に提出する際には「翻訳証明書」の提出が求められることがあります。
「翻訳証明書」とは、本人や相手先等、利害関係のない第三者が、「客観的な立場で資料を翻訳した」旨を述べた資料の1つです。翻訳者の氏名、連絡先、翻訳日等を記載した上で、署名捺印が必要となります。
翻訳証明書は、主に海外での法人設立や銀行口座を開設する際に提出が求められます。
企業で海外進出を検討している場合には、必ず手続きに必要な書類について確認し、翻訳証明書の添付の有無もあらかじめ調べておくと良いでしょう。
2.法務翻訳は誤訳が重大なトラブルの要因になる
法務翻訳は、些細な誤訳でも重大なトラブルとなる可能性が高くなります。
どの分野の翻訳でもあり得ることですが、法律翻訳は何よりも「正確な翻訳」が必要不可欠であり、誤訳等のミスがあると訴訟問題まで発展するリスクがあります。
語学力の他にも自国・他国の法律知識、法律に関わる言い回しの知識等、高いスキルが必要です。
3.英米法・米国契約法といった海外の法律知識が必要となる
日本と海外では法律の違いがあり、対象国の法律知識が必須となります。
例えば、アメリカであれば「英米法」と「米国契約法」の知識が必要です。
英米法は「判例法主義」と呼ばれる特徴があり、裁判における判例が最も重要な法律の根拠となります。
対して日本は「制定法主義」と呼ばれ、制定された法律が最も重要な根拠となるという違いがあります。
英米法・米国契約法等の必要な法律知識が不足した状態で法律翻訳を行うと、不十分な翻訳となり、海外で使用できない可能性も出てきてしまいます。
アメリカだけではなく、海外の法律知識は、法務翻訳を行う際に必要なものといえるでしょう。
4.翻訳会社は法律と文書のスペシャリストである
翻訳会社は深い専門知識を持ち、なおかつ文書翻訳のスペシャリストが対応するため、内容が正確で的確な翻訳文の作成が可能です。
法務翻訳は誤訳が許されないため、何よりも正確かつ的確な翻訳が重要となります。
ただし、全ての翻訳会社で法務翻訳を得意としているとは限らず、法律知識を持つプロの翻訳者が必ず在籍しているわけではありませんので、法律翻訳に対応しているかどうかをあらかじめ確認しておくのがお勧めです。
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また、最終段階の校正作業も法務経験者によるチェック体制を敷いており、クオリティの高い文書が提示できます。
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