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2024.08.02

韓国語から日本語への翻訳で注意すべき和訳対策

韓国語から日本語への翻訳

日本でも、いわゆる「K-POP」や「韓流ドラマ」の影響で人気の高い韓国語ですが、独特の言語である「ハングル」を使うため、翻訳が難しいとされていることはあまり知られていないようです。

ハングル文字はたった24文字しかありません。また、日本語のように漢字やひらがな等の区分がないため、文脈に沿って訳語を使い分けていく必要があります。

そこで、今回は韓国語から日本語へ和訳する際の注意点の他、韓国語の詳細や文法の特徴等についても、実例と共に詳しくご紹介いたします。

「韓国語」とはどのような言語?

そもそも「韓国語」とはどのような言語なのでしょうか。上記でご紹介したように「ハングル文字」をメインに使う言語ですが、ここではもう少し詳しくご紹介いたします。

独特な韓国語の文字「ハングル」が特徴的

韓国語では「ハングル」と呼ばれる独特な文字体系を使います。ハングルは15世紀の半ばに作られた文字で「ハン」は「大きな・偉大な」という意味を持ち、「グル」は「文字」を意味します。

言葉を音声面と関連付けて表記するハングルでは、10の基本母音と11の複合母音、19の子音があり、これらを組み合わせて1つの文字を作っていきます。
母音や子音の数は日本語と比較して多いものの、母音字と子音字で発音が近いものは形が似ているため、比較的覚えやすいと言われています。

【ハングルの一例】
・안녕하세요:アンニョンハセヨ(こんにちは)
・감사합니다:カムサハムニダ(ありがとう)
・맛있어요:マシッソヨ(おいしいです)

また、韓国では日本と同様に漢字も使用されますが、日本と比べると使用されるシーンはかなり限定されます。現在では、公的な書類や新聞、人名、地名のみ漢字が使われることがあります。

韓国語の文法の特徴

韓国語は基本的に、日本語と同様「主語+目的語+述語」の順番で文を組み立てていきます。語順が日本語と全く異なる英語等と比べれば、日本人にとってはわかりやすい言語であるといわれています。

また、日本語と同じように「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」が存在する等、韓国語の文法には日本語と共通する部分が多くあります。一方、様々な部分で細かな違いもあるため、翻訳の際には注意が必要です。

例えば、韓国では助詞が省略される傾向があります。特に、位置や所有等を表す動詞「~の(의)」は省かれることが多くあります。ただし、正式な文章の場合には省略せず、きちんと書く必要がある等、場面によって使い分けが行われています。
他にも、文節ごとにスペースを入れて区切る「分かち書き」が用いられることも、日本語にはない韓国語独特の特徴です。

日本語と韓国語の共通点

日本語と韓国語では使われている文字が異なるため、韓国語に全く触れていない人には非常に難しい言語と感じてしまいがちです。
しかし、日本語と同じ漢字を使用している中国語の方が発音や文法がまるで違うため、日本人によってはさらに難しい言語と判断されるようです。

日本語と韓国語には共通点が多く、実は「日本人にとって最も習得しやすい言語」といえます。
その理由として、日本語と韓国語は、同じ「主語+目的語+動詞」で構成される言語であるためです。

言語の習得、さらに翻訳のしやすさには、その言語同士が同じ構造であることが大きく関係しています。語順が同じであれば、単語を覚えておけばある程度相手に通じる文章を作ることが可能になります。
とはいえ、「直訳すればいい」ということではもちろんないため、しっかりとポイントを押さえて翻訳することが重要となります。

韓国語を日本語に和訳する際の注意点

韓国語を日本語に和訳する際の注意点

上記の実例でご紹介したように、韓国語はハングル文字と呼ばれる特殊な文字を使うため、ある程度ポイントを押さえておかないと誤訳ミス等につながるリスクが高まります。ここでは、韓国語を日本語に和訳する際の注意点についてご紹介いたします。

韓国語は「半角スペース」の有無で意味が変わる

上記でもご紹介したように、韓国語のハングル文字には「分かち書き」と呼ばれる特有のルールがあります。分かち書きとは、文字と文字の間に半角スペースを入れて意味を区切ることを指し、日本語の「句読点」と同様の役割を持つため注意が必要です。

例えば、「下手(上手くできない)」という単語は、以下のようにスペースを省くと「間違い」という意味になってしまいます。

例)
・スペースあり:잘␣못하다(チャル モッタダ/上手くできない)
・スペースなし:잘못하다(チャルモッタダ/間違っている)

韓国語は「同音異義語」が多い

次に注意したいのは「同音異義語」です。韓国語はこの同音異義語が非常に多い言語である上に、単語の意味を取り違えて訳してしまうリスクが高くなります。

例)
・「사과(サグァ)」→「りんご」と「謝罪」
・「정원(ジョンウォン)」→「庭園」と「定員」
・「의사(ウィサ)」→「医師」と「意思」

韓国語の外来語の表記ルールに注意

韓国語は日本語と同じように、欧米から入ってきた単語を発音が近いハングル文字に置き換えて表現することが多くあります。しかし、韓国語にはない言葉であるため、事前に正しい知識を持っていないと、翻訳の際に誤った文字を当てはめてしまいます。

例)
・Cafe(カフェ) : 正しい表記「카페」、誤った表記「까페」
・Message(メッセージ): 正しい表記「메시지」、 誤った表記「메세지」

これらの他にも韓国語では英語を独自の表現にアレンジした「コングリッシュ(Konglish)」も多用されます。例えば「ギャグ(gag)」と「人(man)」を合わせた「ギャグマン」は英語にない表現です。

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監修者

翻訳会社FUKUDAI 代表取締役

鈴木 宏基

株式会社トーメンや株式会社ロームにて、10年以上にわたり海外営業に従事。その後、翻訳者としての経験を積み、株式会社福大を創業。翻訳事業を立ち上げ、代表取締役に就任。

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