翻訳コラム
2018.11.20
英語でプレゼン資料を作成・翻訳するときに意識すべき事とは
どんなに社会経験を積んだ人でも、プレゼンに苦手意識を持っている方は少なくないはずです。ましてや、それが英語でのプレゼンだったとしたら、そのハードルはぐっと高くなってしまうことでしょう。
日本語のプレゼンと英語のプレゼンには、大きな違いがありますが、事前の準備が大切という部分はどちらも同じです。ですが、日本語と同じように英語のプレゼンでは役立つ定番のフレーズ等がありますので、そうしたものを上手に活用しながら資料作成を進めていくと、英語に自信がない方でも比較的完成度の高いプレゼン資料に仕上げることができます。
今回は、英語のプレゼン資料を作成、翻訳するときに意識すべきポイントについて一緒に勉強していきましょう。
Index
英語でプレゼン資料を作るときに用意すべきもの
仕事をしていると、会議や商談で使われるプレゼン資料を作成する機会がたびたびあります。見やすく、伝わりやすいプレゼン資料に仕上げるのは、例え日本語であっても決して簡単な作業ではありません。ましてやそれが、英語で作成するとなれば、そのハードルはますます高くなるはずです。
では、実際に英語でプレゼン資料を作成する場合、どう進めていけばよいのでしょうか。ポイントとしては、最初に日本語でプレゼン資料の骨組みを作成するということ。一から英語で全てを作成するというのは、英文に慣れていない方には難易度が高く、見やすさや伝わりやすさにまで気が回らなくなってしまいます。
そのプレゼンで何を最も伝えたいのか、どういった切り口から伝えていくのかを日本語で大まかにまとめた上で、英文に翻訳していくようにしましょう。また、その業界で頻繁に使われる専門的な文章の英訳リストのようなものがある場合には、活用することで、作業効率が大幅にアップします。可能であれば事前に用意をしておくようにしましょう。
英語でプレゼン資料を作成するときの構成
英語でプレゼン資料を作成することになった場合、英語の正確さはもちろんのこと、いかに見栄えを良くするかということにばかり気を取られてしまいがちですが、海外ではプレゼン資料というのはあくまでも資料であって、大切なのはそのプレゼンの仕方や内容が面白いかどうかということに注目をされる傾向があります。その部分をきちんと理解したうえで、英語のプレゼン資料を翻訳し、作成していきましょう。
基本的な構成としては、日本語でプレゼン資料を作成する場合と同様に、「プレゼンの目的と概要」、「本題」、「結論」の三部構成が一般的です。では、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
①目的・概要
プレゼン資料の冒頭では、そのプレゼンを行う目的について述べましょう。その際に気をつけたいのが、「できるだけ簡潔に伝える」ということです。まわりくどい言い回しは避け、聴き手を引き付けるような表現でこれから何について話をするのか、概要を端的に伝えていきましょう。
②本題
次に、①で紹介した概要の詳細について話していきますが、プレゼン資料で全てを解説しようとすると、文字量や表が多くなってしまうため、資料が読みにくくなってしまいます。プレゼン資料には本題の概要と重要項目だけを簡潔にまとめるようにし、詳細は実際に口頭で説明していくようにしましょう。
③結論
①で紹介した目的や問題提起に対する結論を記していきましょう。結論部分は、理論立ててまとめていくことが大原則です。順番にできるだけ簡潔にまとめていきましょう。
英語でプレゼン資料を作るときに意識すべきこと
プレゼン資料のおおまかな枠組みが完成したら、次はいよいよ英語でのプレゼン資料作成にうつりましょう。では、実際に英語でプレゼン資料を作る場合、どのような点に気をつけたら良いのでしょうか。意識すべきポイントについて詳しく見ていきましょう。
日本語の文章を簡潔にして英訳する
前述のとおり、英語のプレゼン資料はあくまでも「資料」という位置付けであって、大切なのは話し手がいかに面白く、わかりやすいプレゼンを披露するかということです。その点をきちんと理解した上で、英語のプレゼン資料を作成していく必要があります。
そのため、日本語の一般的なプレゼン資料にありがちなだらだら長い文章ではなく、箇条書(Bullet Points)などを多用して、できるだけ端的に簡潔にまとめることを意識することが大切です。
冠詞や不要な主語を抜いて作成する
日本語で資料を作成する場合には、丁寧な日本語の使用が大前提とされていますが、英語のプレゼン資料では考え方が異なります。既に主語が特定されていて明らかな場合などは、主語を省略して文章を作成するのが基本です。
例えば、「We will launch a new project this year.」の場合は、主語の「We」を省略して「Will launch a new project this year.」となります。また、「a」や「the」などの冠詞についても、冠詩がなければ意味が通じなくなってしまう場合を除いて省略することが可能です。
フォントは英字用フォントを使用する
英語のプレゼン資料を作成する場合には、原則として英字用フォントを使用します。ビジネス文書などで使用されているフォントとしては、「Arial」や「Times New Roman」などが一般的です。日本語のフォントは使わないようにしましょう。
実際に作成した英語のプレゼン資料でプレゼンをするときのコツ
苦労して英語のプレゼン資料を作成しても、肝心のプレゼンがうまくいかなければ意味がありません。日本語・英語問わずプレゼンは誰でも緊張してしまうものですが、おどおどした態度で聞き手の前に立つのは厳禁です。
英語が苦手な場合には、あらかじめその旨を正直に説明した上でプレゼンをスタートするのが理想的でしょう。プレゼン中は相手の表情を見ながら、ジェスチャーを交えながら堂々と話をしていくことが大切です。また、プレゼン中に使える定番のフレーズを覚えておくと便利でしょう。
プレゼン資料翻訳はぜひ翻訳会社FUKUDAIへご相談ください
プレゼン資料を作る際には、上記でご紹介した内容を参考にしましょう。また、英語に自信がなく、伝わらないことを恐れて思い切ったプレゼンができないと感じる場合には、翻訳会社などプロの力を借りるというのも選択肢のひとつでしょう。
翻訳会社FUKUDAIでは、英語の翻訳はもちろん、中国語・タイ語・ベトナム語など、お客様がお持ちのドキュメントなどの多言語翻訳を承っております。また、プレゼン資料は内容を分かりやすくするためにレイアウトを工夫する必要があります。そういった翻訳品質の高い翻訳会社FUKUDAIのDTPサービスもご用意しております。
プレゼン資料に関わらず、翻訳に関するお悩みをお持ちでしたらぜひFUKUDAIまでお気軽にお問い合わせください。
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