翻訳コラム
2019.01.15
翻訳は自社内製化で難しい?翻訳業務を外注するメリット
世界のさまざまな国を舞台に活躍している企業のなかには、その国の言語に優れた社員に翻訳業務を任せているケースも多くありますが、翻訳業務を内製するというのは実は決して簡単なことではありません。なぜなら、外国語のスキルが高い事と、翻訳スキルが高い事は必ずしもイコールではないからです。
特にビジネスに関する翻訳は少しの間違いが大きな問題に発展してしまうこともあります。そうしたリスクを考慮して、近年では翻訳業務を外注に依頼する企業が増えてきているのも事実です。そこで今回は、翻訳を自社内製する事の難しさと、外注に依頼するメリットとデメリットについて詳しく解説していきます!
Index
英語や中国語を理解できても「翻訳」をするのが難しい理由
経済活動のグローバル化に伴い、外資系企業だけでなく日本企業でも、社員に実践的な英語スキルを求める傾向が強くなってきました。実際に採用の条件に英語スキルを必要とする企業は多く、今や社会人にとって英語は話せて当たり前の時代だと言っても過言ではないでしょう。加えて近年では、中国が目覚ましい経済発展を遂げ、日本企業にとっても最重要市場のひとつとなったこともあり、中国語のスキルに対する需要も高くなっています。
ただし、ここで言うスキルというのはあくまでも英語や中国語を理解したり話したりするスキルであって、実際に英語や中国語を習得した人にビジネスで必要な文書の翻訳を任せることができるかというと、多くの場合その答えはノーとなるでしょう。なぜなら、英語や中国語を理解するスキルと翻訳能力は全く別物で、どんなにその国の言語を理解できていたとしても、文章能力がなければ商品の魅力を伝えたり、微妙なニュアンスを伝えたりすることが難しく、文章そのものが破綻してしまうこともあるからです。
翻訳業務を外注するメリット
海外展開している企業では、契約書やマニュアル、取扱説明書、ビジネスメール、自社のホームページなどをその国の言語に翻訳しなくてはなりません。前述したとおり、翻訳というのは文章能力という専門的なスキルが必要とされるため、社内の人材で対応するのではなく、翻訳のプロに外注するのが理想的です。では、翻訳業務を外注することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
社内リソースがない場合でも対応してもらえる
一般的な翻訳会社は、さまざまな言語、さまざまな分野に対応可能なプロの翻訳者を抱えているところがほとんどです。そのため、そもそも社内に相手国の言語を話せる人材がいなかったり、海外事業経験者が不足していたり、社内の人的リソース(資源)がない場合であっても対応してもらうことができます。
クオリティが高い
ビジネスに関する翻訳というのは、洗練された文章に仕上げる必要があります。翻訳業務を外注すればプロの翻訳者が対応してくれるため、相手国の文化や習慣を踏まえた上でクオリティの高い文章を作成してもらうことが可能です。
レイアウトやスタイルの調整にも対応してくれる
マニュアル翻訳やパンフレットなどを翻訳する場合、元原稿がきれいにレイアウトされていることが一般的です。ですが、日本語から他国語へ翻訳をした場合、翻訳する言語によっては文字数が大幅に増減したり、フォントの調整・配置修正が必要だったりすることも。翻訳会社によっては、読み手に伝わりやすいようにレイアウトやスタイルの調整(DTP編集)にも対応してくれるところもあります。
翻訳業務を外注するデメリット
翻訳業務の外注化には翻訳精度の向上など多くのメリットがありますが、その一方で、商品名をはじめとする企業が作った専門用語などのノウハウを持っていなかったり、納期のスケジュールが合わなかったりという問題が出てくるなど、デメリットが生じる可能性もあります。
ただし、こうしたデメリットについては、事前に外注を依頼する翻訳会社と丁寧な打ち合わせを行うことで、改善策を提示してもらうことも可能なため、深刻なリスクにつながるとは言えません。
翻訳業務を外注する際に気をつけたいこと
では、実際に翻訳業務を外注化する場合、どのような点に気をつけたら良いのでしょうか。注意すべきポイントを詳しく見ていきましょう。
依頼したい言語や分野に特化している翻訳会社かどうかを見極める
翻訳会社によって対応している言語や得意分野というのは異なります。例えば、医療系の文書を中国語に翻訳する場合、中国語を専門にしている翻訳会社であっても、医療系の知識を持っていなければ、精度の高い翻訳を期待することは難しいでしょう。特に知的財産や契約に関する文書は専門用語が多用されるため、その分野を得意としている企業に依頼するのがおすすめです。
機密情報の扱いについて注意する
翻訳を依頼する文書の内容によっては、機密情報がふくまれていることもあります。情報漏えいを防ぐための機密保持体制についても、外注を依頼する翻訳会社とは必ずNDA(機密保持契約)を結びましょう。
サービスなどで造語がある場合には用語集を共有する
社内サービス等で造語が使われている場合には、用語集を用意しましょう。きちんと用語集用意することで、社内造語用語がうまく翻訳ができなかった……といったミスを防ぐことができます。
翻訳業務の外注先を探している場合にはぜひ翻訳会社FUKUDAIへご相談ください
経理業務やシステム管理、労務管理などをアウトソーシングする事で業務効率がアップするように、翻訳業務も自社内製から外注に依頼することで多くのメリットが得られます。特に取引などビジネスに大きく関わる部分は、可能であれば翻訳会社へ外注するのがおすすめです。
翻訳会社FUKUDAIでは、様々な専門翻訳の他にDTP制作や映像・音声の制作に関するサービスも承っております。低価格、且つ専門性の高い翻訳品質は、正確な翻訳はもちろん、翻訳の用途に最適な品質を提供しておりますので、翻訳業務のコスト削減にも大きく貢献する事ができます。文書の翻訳に関するお悩みは、ぜひお気軽にFUKUDAIまでご相談ください。
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