翻訳コラム
2023.06.26
学術論文の翻訳料金相場は?翻訳会社に依頼するメリットを解説
近年、機械翻訳や翻訳ソフト等、人の手を介さないで翻訳できるツールがどんどん開発されています。しかし、専門家によるレベルの高品質な翻訳は、未だツールでは達成が不可能です。
特に、学術論文のような専門性の高い翻訳は、機械翻訳や翻訳ソフトでは到底訳しきることはできません。翻訳会社のような「プロ」に依頼するのが最も安全かつ確実といえます。
しかし、多くの方が気になるのが「料金」等の費用です。そこで、今回は学術論文の翻訳料金相場や、翻訳会社に依頼するメリットについて、詳しくご紹介いたします。
Index
学術論文翻訳の「目的」を明確にしておこう
学術論文を翻訳する際には「何の目的で翻訳するのか」「翻訳文を何に使うのか」が重要な要素となります。ここでは、学術論文翻訳の「目的」としてどのようなものがあるのかをご紹介いたします。
ジャーナルへの論文投稿
医学ジャーナル等へ論文を投稿する場合には、第三者の専門家により内容を厳密に精査されるため、高品質な翻訳が要求されます。
そのため、専門の翻訳者による翻訳の他、第三者による校正(クロスチェック)、より自然な英語に仕上げるためのネイティブチェック、投稿規定チェック、フォーマット調整等、多くのサービスを活用する必要があります。
国際学会で研究内容を発表する
国際学会等で研究成果を発表する場合、研究内容を短くまとめた「抄録(しょうろく)」を英語で作成した上で提出することが求められます。
抄録は学会により単語数等が細かく決められているため、日本語を翻訳して投稿する場合には、学会の規定に配慮しながら作成しなければなりません。
翻訳の品質も重要となってくるため、クロスチェックやネイティブチェック等の工程を組み込みながら、正確かつ読みやすい翻訳に仕上げることが重要です。
海外の論文を翻訳し、内容を確認する
研究の成果として世界中に発信される論文は、最新の研究内容のキャッチアップや研究者同士の情報共有として重要な位置を占めます。
しかし、多くの論文は英語でも出版されるため、英語が得意ではない人には、内容の把握が大きな負担になってしまうことも多くあります。
内容把握のためであればそれほど高い翻訳品質が必要なく、通常の翻訳工程や機械翻訳とポストエディットの併用で、安く早く仕上げるという方法もあります。
学術論文の料金相場は?
多くの翻訳の費用は、翻訳会社によって違いはあるものの、翻訳する原稿の文字数(単語数)から料金が算出されます。
例えば、日本語から英語への翻訳の場合、日本語1文字あたりいくら、という単価が設定されているため、単価×文字数で翻訳料金の算出が可能です。
また、1文字単位ではなく、100文字単位や200文字単位で区切っている会社もあるので、料金比較を行いたい場合には注意が必要です。稀に、ページ単位や原稿用紙単位で料金を算出する会社もあります。
翻訳料金の相場は、日本語から英語翻訳の場合は1文字30円、英語から日本語翻訳の場合は1ワード30円が相場となっています。(参考:日本翻訳連盟HP)
なお、翻訳会社によっては、翻訳者のレベルに応じて異なる料金プランを設定している会社もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
学術論文を翻訳会社に任せるメリットは?
学術論文を翻訳会社に任せることによって、様々なメリットが生まれます。ここでは、学術論文を翻訳会社に任せるメリットについて、詳しくご紹介いたします。
研究活動に費やす時間を確保できる
学術論文では、日常生活では使うことのない専門的な用語が頻繁に登場します。そのため、翻訳に多くの時間を割く研究者や学会の担当者は多くいます。
しかし、語学がそれほど得意ではない場合、英語での執筆や翻訳、修正等の作業にかなりの負荷と時間がかかり、研究活動に使える労力や時間がどうしても少なくなってしまいます。
翻訳会社による翻訳サービスを利用することにより、安心して翻訳を任せることができ、その分の労力と時間を研究活動に活用できます。
また、1度の発注で複数の学術論文を翻訳する、和訳と英訳を同時に進められる、英語以外の外国語も対応してもらえるため、利便性が高いのも大きなメリットといえるでしょう。
専門性の高い用語、学術的な表現にも対応できる
専門性が高い用語が多く登場することに加え、学術的な表現が用いられるのも学術論文の特徴です。
例えば、治験のスコアで1組が95点、2組が80点であったことを報告する場合、普通の文章では「差がある」といった表現で十分ですが、学術的な文章では「統計的に有意差がある」といったように、その差が統計的に有意なのかどうかまで表現する必要があり、研究者はそういった点も踏まえて細かく配慮しながら執筆する必要があります。
翻訳会社では、依頼した文章をただ翻訳するのではなく、論文の特性や翻訳上の注意点を把握することで、最適な表現の翻訳を実現してくれます。高度な専門用語についても、先に翻訳会社に用語集を渡しておくことで、翻訳品質の向上が期待できます。
ネイティブチェックで精度の高い翻訳が可能となる
論文翻訳は英語が母国語であるネイティブ校正者によるチェックが必須です。多くの翻訳会社の論文翻訳サービスには、ネイティブチェックが含まれています。
翻訳後の文章に対してネイティブ目線でチェックを行うことにより、読み手にとって高品質かつ違和感のないスムーズな文章に仕上がります。
主に、以下の項目をチェックして精度を上げるのが目的です。
- 論文として自然な文章か
- 内容が正しく伝わるか
- 論文として適した文章になっているか
- 査読者が読みやすい文章か
翻訳会社FUKUDAIでは、ネイティブチェックがあらかじめ翻訳料金に含まれているので、高精度な翻訳文の提供が可能です。
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原稿の内容に応じて、それぞれの専門分野に特化したベテラン翻訳者が対応いたします。
また、バイリンガルによる的確な翻訳、専門性の深い理解に基づく適切な表現、読み手に理解しやすい表現等、専門分野エキスパートがしっかり対応させていただきます。
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