翻訳コラム
2021.05.05
監査報告書翻訳には厳密な正確性が必要!翻訳会社に依頼すべき?
監査報告書は取引などの際に判断材料とされる文書であるため、グローバルなビジネス環境において海外の投資家や顧客が監査報告書を閲覧することも多くなっており、監査報告書の翻訳はますます重要な役割を果たしています。
監査報告書の翻訳を行う際には、細かい点まで気を配り正確性を確保することで、投資家や利害関係者は企業の財務情報を正確に理解し、投資判断や意思決定をする上で必要な情報を得ることができます。
本記事では監査報告書の性質や翻訳の注意点について解説します。財務・会計部門で翻訳が必要な方、翻訳会社に依頼すべきか迷っている方は是非参考にしてください。
Index
監査報告書とは?
企業の経営者が作成した財務諸表を対象として、基準に則って正しく作成されているか、適した記載がされているかについて外部の監査人が公正に検証・評価し、結果をまとめたものが監査報告書です。
監査報告書は、潜在的な投資家、銀行、取引先、顧客、株主、監督当局、およびその他の利害関係者にとって、企業や団体の信頼性や健全性に関する貴重な情報源となっています。
事業の詳細、経営状況、株式、財務情報などの必要な情報を規則に従って正確に記載し公開することにより、企業や団体の透明性および信頼性を高めることができるため、監査報告書は企業経営の継続において重要な文書です。
監査報告書の関連文書
監査報告書に関連する文書は以下のとおりです。
・財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書など)
・内部統制報告書、内部統制監査報告
・国際財務報告基準(International Financial Reporting Standards,IFRS)関連文書
・会計マニュアル、会計報告書
・決算説明会資料、決算報告書
・各種レポート、規定書、契約書など
監査報告書翻訳の必要性
では、監査報告書の翻訳が必要な理由をみていきましょう。
ビジネスのグローバル化、国際取引の増加
昨今の急激なビジネスのグローバル化により、日本のみならず海外からも企業や団体に興味を持ち、報告書にアクセスして事業状況について深く理解される傾向にあります。そのため、英語をはじめ、必要な言語に翻訳した報告書を用意する企業が増えています。
企業の市場拡大
潜在的な海外の投資家に対して、翻訳された監査報告書があると、企業に対する理解や投資の判断材料になるため、企業の市場拡大において監査報告書の翻訳の必要性はますます高まっています。
このように、グローバルなビジネスの拡大や、国際取引の増加などにより、監査報告書の翻訳が重要と考えられています。
なお、海外で上場する場合などは、ビジネス展開する国や地域、証券取引所の法律や会計ルールに応じた監査報告書を作成する必要があります。
監査報告書を翻訳する際の注意点
監査報告書の翻訳において、どのような点に注意すべきでしょうか。
翻訳の際の主な注意点について説明していきます。
専門用語の正確な翻訳
監査報告書には、財務や会計に関する専門用語が多く含まれており、独特の言い回しで書かれています。監査報告書を正確に翻訳するには、原文の内容を理解した上で、専門用語を適切に使い、意図していることが正確に読みやすく伝わる翻訳に仕上げなければなりません。監査報告書で使用される専門用語や表現を熟知し、財務・会計関係およびビジネスへの理解が求められます。
文章構造の適切な翻訳
監査報告書は、正確かつ明確な文章構造を持っています。翻訳者は、原文の文章構造を保持しつつ、翻訳後の言語に適した形で翻訳する必要があります。
信頼性と正確性の確保
監査報告書は、企業や団体の財務状況や業務に関する重要な情報を提供する文書です。翻訳者は、原文の意図を正確に理解し、翻訳の際に情報の正確性と信頼性を確保する必要があります。
翻訳の品質管理
監査報告書は、翻訳によって生じる誤訳や不備が許されない文書の一つです。翻訳の品質を確保するために、校正や検証など品質管理プロセスを慎重に実施する必要があります。
以上のように、監査報告書の翻訳には、いくつかの注意点がありますが、正確性と信頼性を重視し、原文の意図を正確に理解した上で、適切な用語や表現を使用して翻訳することが重要です。
監査報告書の翻訳を専門性の高い翻訳会社FUKUDAIに依頼!
株主や投資家などに対して正確な情報を開示することで、企業や団体の透明性や信頼性を得ることができる一方、それらの情報は取引などの際に判断材料とされる重要な情報である為、外国語で書かれた監査報告書を翻訳することで、海外の利害関係者にとってもリスク管理ができるという大きな利点があります。
上述のとおり、ビジネスの急速なグローバル化に伴い、株主や投資家、またその他の利害関係者にとって企業や団体の信頼性や健全性に関する貴重な情報源である監査報告書の翻訳は、ますます重要となっております。
専門用語の熟知に加え、財務・ビジネスの理解が必要な監査報告書の翻訳は、翻訳会社への依頼をおすすめします。
翻訳会社FUKUDAIの監査報告書翻訳サービスの特徴
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確かな品質で仕上げます
翻訳作業の工程は、適切な翻訳者の選定から始まり、翻訳後の校正作業も慎重に行います。校正結果によっては、翻訳者と校正者がお互いの見解を共有し、必要に応じて修正を行うため、翻訳言語対象エリアでの専門知識や適切な表現の使用を踏まえ、入念に仕上げていきます。
また、ガイドラインを確実に遵守して仕上げますので、お客様にすぐご利用いただける完成度でお届けいたします。
迅速な翻訳サービスを提供します
お客様専任のコーディネーターが最初から最後まで進捗管理を行いますのでご安心ください。
納期の変更などにも柔軟に対応いたします。
財務・会計分野に精通した翻訳者が対応いたします
財務および会計分野の翻訳経験を有する翻訳者・校正者で対応させていただきます。お客様の依頼内容に応じて最適な翻訳者を選任いたしますので、安心してご依頼ください。
また、長期継続案件では、翻訳のご指名にも対応いたします。
徹底した機密保持体制を実施しています
お客様からお預かりした大切な情報を様々な脅威から守るため、データファイル暗号化など徹底したセキュリティ対策を講じております。翻訳に係る全担当者と機密保持契約を締結し、機密情報の取り扱いについて厳密なルールを設けております。ご要望によりお客様とも機密保持契約を締結させていただきます。
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監査報告書翻訳の料金相場
分野別の翻訳料金の目安を以下に示します。(日本翻訳連盟の公式サイトより引用)
日英翻訳は日本語の1文字あたり、英日翻訳は英語1ワードあたりの料金です。
文書の種類/分野 | 日本語から英語へ翻訳 | 英語から日本語へ翻訳 |
---|---|---|
金融 | 25円 | 25円 |
経営管理・財務・契約書 | 30円 | 25円 |
上記は一般的な翻訳サービスの料金であり、実際の料金は翻訳会社によって異なりますが、監査報告書の日英翻訳の場合は文字単価25円~30円程度であると想定できます。
翻訳会社FUKUDAIの翻訳サービスでは下記のご依頼内容とご要望をお伺いして、お見積りを提案させていただきます。
- 翻訳対象言語
- 翻訳原稿内容(種類/分野)
- 翻訳の仕上がりレベル
- 希望納期
- 希望予算
翻訳会社FUKUDAIの翻訳料金(目安)
翻訳言語 | 5ページ/4,000文字(2,000単語) |
---|---|
日本語 Japanese ⇒ 英語 English | ¥38,000~ |
英語 English ⇒ 日本語 Japanese | ¥32,000~ |
日本語 Japanese ⇒ 中国語 Chinese | ¥30,000~ |
中国語 Chinese ⇒ 日本語 Japanese | ¥36,000~ |
日本語 Japanese ⇒ 韓国語 Korean | ¥30,000~ |
韓国語 Korean ⇒ 日本語 Japanese | ¥36,000~ |
上記以外の言語についてはお問い合わせください。
翻訳料金には軽微なレイアウト調整は含まれておりますが、厳密なレイアウト調整や高度な作表・作図はオプション料金となる場合があります。
その他料金の詳細については無料お見積りフォームにてご依頼ください。
監査報告書の翻訳は、経験豊富な翻訳会社にご相談ください
翻訳会社FUKUDAIでは、金融・財務・会計分野の翻訳経験が豊富なネイティブ翻訳者、バイリンガル翻訳者により、重要点を確実に押さえて正確で読みやすい監査報告書の翻訳を行います。
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どうぞお気軽にお問い合わせください。
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