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2023.04.10

翻訳証明書とは?必要になるケース及び依頼する際の注意点を解説

近年、海外留学や転勤等をする人の数が大幅に伸び、さらに国際結婚も珍しくない時代になりました。申請の際に必要となる多くの公的申請には「翻訳証明書」と呼ばれる証明書が求められます。
しかし、そもそも翻訳証明書とは一体何なのか、なぜそれが求められるのかまではわからない…という方が多くいらっしゃるようです。
そこで、今回は翻訳証明書についての詳細が必要となる具体的なケース、さらには依頼する際の注意点についても詳しくご紹介いたします。

翻訳証明書とは?

翻訳証明書とは「公文書の翻訳文が、原文の内容に忠実であることを証明する書類」のことを指します。
特に、他の言語で書かれた文書を公的機関に提出する際には、翻訳証明書が求められることが多くなっています。
翻訳証明書が特に必要となるのは「入国管理」です。例をあげると、アメリカでは、全ての文書に認証された英語言訳を添付することが義務づけられています。

翻訳証明書が必要となるケースについて解説!

翻訳証明書が必要となるケースはどのような場合なのでしょうか。ここでは、具体的に4つのケースを提示してご紹介いたします。

ケース1.ビザ申請、国際結婚、免許登録等の申請をする場合

ビザの申請や国際結婚、免許の登録等を申請する際には、翻訳証明書の発行が必要となります。
特に、海外に長期滞在する際にはビザの申請が必須となるため、翻訳会社に必要書類の翻訳をしてもらった上で、同時に翻訳証明書の発行を希望するといいでしょう。

ケース2.海外取引の書類を翻訳した場合

海外取引の書類を翻訳した際にも、翻訳証明書が必要となります。
主に海外展開する企業の登記簿、他にも各種契約書類等を商工会議所に提出する際に、翻訳証明書の添付も同時に求められます。
この場合に必要な翻訳証明書は「翻訳に関する申請者宣誓書」と呼ばれるもので、専用のテンプレートに翻訳者の署名をし、レターカバーとして公文書に添付するのが一般的となっています。

ケース3.カナダの公的機関に永住権を申請する場合

カナダの移民局に永住権を申請する際に、翻訳証明書が必要となります。
カナダの移民局に依頼する際には、一般的な翻訳証明書ではなく「公認翻訳者」と呼ばれる翻訳者による翻訳証明書が必要になります。
公認翻訳者を選ぶ際には、カナダ政府のホームページに記載されている「公認翻訳者リスト」から選択する必要があります。

ケース4.オーストラリアの公的機関に永住権を申請する場合

カナダと同じく、オーストラリアに永住権の申請をする際にも翻訳証明書が必要です。
こちらも公認翻訳者による翻訳証明書が必要になりますが、オーストラリアの場合はさらに「NAATI」と呼ばれる翻訳資格を保有している翻訳者の翻訳でなければ受け付けていません。

翻訳証明書を翻訳会社に依頼する際の注意点は?

翻訳証明書

翻訳証明書は、基本的に翻訳を行った翻訳会社に依頼しなければなりません。ここでは、翻訳証明書を依頼する際の注意点について、ポイントを4つに絞ってまとめました。

1.依頼する翻訳会社が正式な翻訳証明書を発行できるか

ビザの申請等に必要とされる戸籍謄本等には、公認翻訳者による「認証翻訳」が必要になるケースが多く、翻訳証明書の提出を義務づけている場合がほとんどです。
証明書の発行ができ、なおかつ同じ書類の分野で実績の多い、確かな翻訳者が在籍している翻訳会社を選ぶのがお勧めです。
ホームページ等で実績のある分野を提示している翻訳会社も多いため、自分の必要な書類と見合った会社か、また受け付けている公文書に偏りがないか等をあらかじめチェックしておきましょう。

2.書類の翻訳において、確かな経験と実績があるか

ビザや国際結婚に関する書類は公的手続きが必須となっています。法律分野や契約書等の翻訳で経験が豊かな翻訳者が多く在籍している翻訳会社を探すのが必須です。
上記でもご紹介しましたが、ホームページ等で実績数を明示している翻訳会社は比較的信憑性が高く、信頼できることが多い傾向にあります。ただし、実績数を水増しする・誤魔化している会社もあるため、実績数の他にも創立年数等、複数の項目を考慮に入れつつ確認すると確実性が増します。

3.翻訳するスピードと質は満足できるものか

2の注意点と被る部分がありますが、法律分野で実績を持つ翻訳者が在籍していれば、作業にも慣れているため翻訳のスピードが速く、質も満足できるものが入手できます。
公文書にふさわしいリーガルイングリッシュ(法律英語)を使いこなした、洗練された翻訳文を提供してくれる翻訳会社であればなお理想的です。
また、ビザ等の書類提出は非常に煩雑であり、書類に不備があると申請が通りません。そのような書類の不備も一切見落とすことなく、クライアントに対して親身に寄り添ってくれる翻訳会社であることも、会社選びには不可欠な要素となります。

4.見積もりや翻訳にかかる日数等、気になる点を丁寧に説明してくれるか

対応言語や見積もり、翻訳にかかる日数等、翻訳を依頼する際に気になる点を丁寧に説明し、予定日数や金額を提示してくれる翻訳会社は信頼できます。
さらに、不備があった際のアフターケアを行っているか、翻訳前に綿密な相談や打ち合わせをしてくれるかどうかも重要なポイントといえるでしょう。

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