翻訳コラム
2024.07.22
中国語の自動翻訳は正確なの?高精度な中国語翻訳の方法をご紹介
近年話題の「AI翻訳」の開発も進み、自然な翻訳というのが自動翻訳でも気軽にできるようになってきました。様々なコンテンツを自動翻訳で活用している方も増えてきているようです。
しかし、これらの「正確性」はどうか…というと、まだまだ完璧な翻訳、というのには難しい現状があります。
そこで、今回は中国語の自動翻訳についての解説やお勧めWeb翻訳、さらには高精度な中国語翻訳の方法についてもご紹介いたします。
Index
精度は上がってきたものの…まだまだ困難な自動翻訳の実態
自動翻訳は、確かに日進月歩で精度が上がってきています。それでも、自動翻訳だけで完全に完結できるには程遠い現状と実態があります。
ここではその詳細について解説いたします。
自動翻訳の誤訳は、人間のミス
中国語の自動翻訳は、膨大な過去の訳例を機械が学習して適切な訳語を選びますが、自動翻訳特有の仕組みや癖のため、誤訳や訳抜けが発生することがあります。翻訳の専門家のような翻訳スキル(言語知識、内容理解力、専門分野の知識、検索能力)がないと、そうした間違いに気づくのは難しいと言えます。
例えば、
中国語:不要担心,我很好。
Google翻訳:心配しないでください、私は大丈夫です。
正確な翻訳:心配しないで、私は元気です。
Google翻訳のパソコン画面↓
Google翻訳画面の確認はこちら
前後の文脈を読み取れない
自動翻訳の大きく、なかなか解消できない問題の1つとして「前後の文脈を読み取れない」というものがあります。
機械での翻訳は、日ごとにレベルの向上が見られるものの、文章の中にある言葉でも、前後の文脈によって文章のニュアンスが変わるような部分を機械翻訳は読み取ってくれません。
内容によって多少のズレが許されるケースもあるものの、文章全体で何かを伝えたい場合は、自動翻訳は難しいという現状があります。
例えば、
中国語:有人告诉我,河豚有毒,所以我没敢吃。
Google翻訳:フグには毒があると誰かが言ったので、私はフグを食べる勇気がありませんでした。
正確な翻訳:河豚に毒があると言われて、怖くて食べられませんでした。
Google翻訳のパソコン画面↓
Google翻訳の確認はこちら
語順の誤り・訳漏れがある
自動翻訳で中国語を翻訳する場合、語順の誤りが発生しやすくなります。代表的なものとしては、語順の間違いや訳語の選択ミスです。
語順が変わることで文章の意味が大きく変わってしまうため、中国語では語順が非常に重要となります。
中国語と日本語の語順は、目的語の位置が異なります。日本語は「主語(S)+目的語(O)+動詞(V)」という並びですが、中国語は英語と同じで「S+V+O」の順となります。
語順の誤り・訳漏れを予防するためには、中国語独特の文法を意識して、正確に翻訳しなければなりません。
例えば、
中国語:你昨天去了东京我都不知道。
Google翻訳:あなたが昨日東京に行ったことすら知りませんでした。
正確な翻訳:昨日、あなたが東京に行ったとは、私は知りませんでした。
Google翻訳のパソコン画面↓
Google翻訳の確認はこちら
慣用句・あいまい表現の難しさ
普段特に意識しなくても釣っている言葉の意味が、中国でも同じような表現で使われているわけではありません。日本語の文章では自然な表現ができる慣用句でも、中国語に翻訳すれば全く違う意味になってしまい、訳漏れの要因になってしまいます。
しかし、普段から使っている言葉を機械でも認識できるような言葉に変えるとなると、また難しい文章になる可能性があります。
このような点から、自動翻訳で中国語の翻訳を行うことは、必ずしも正確な翻訳を行えるとは言い切れません。
例えば、
中国語:八仙过海
Google翻訳:海を渡る八仙人
正確な翻訳:それぞれが能力,特技を発揮する。
Google翻訳のパソコン画面↓
Google翻訳の確認はこちら
以下の記事では中国語翻訳を正確に行うコツについて詳しく説明しております。
中国語翻訳を正確に行うコツとは?知っておきたいポイント解説
上手く活用すれば便利!おすすめ中国語翻訳サイトをご紹介
中国語の自動翻訳には課題が多くあると解説しましたが、上手く活用することで便利なツールとなります。ここでは、お勧めの中国語翻訳サイトについてご紹介いたします。
Weblio中国語翻訳
Weblio中国語翻訳は、翻訳精度と使いやすさで高い評価を受けています。日本語と中国語の間で文章やフレーズを簡単かつ迅速に翻訳でき、特にWebサイトの内容を中国語に翻訳したい場合に便利です。
URLを入力するだけで対象のWebページを中国語に翻訳できるため、中国語の情報が必要なビジネスパーソンにとって非常に有益です。
また、翻訳結果をさらに理解しやすくするための音声再生機能も備わっています。
百度翻訳
中国の最大大手検索サイト「百度(バイドゥ)」が提供する無料翻訳サービスです。
百度翻訳の最大の特徴としては、中国語の発音をアルファベットで表記する「ピンイン」表示が可能であり、翻訳精度も日々向上しています。
このサイトは中国語で表記されているため、日本人には少し使いづらい仕様になってしまっていますが、機能の豊富さで多くのユーザーから高評価を得ています。
有道翻訳
百度翻訳と同じく、大手の検索エンジン企業が提供するサービスで、翻訳技術において高い評価を受けています。
特に、日本語と中国語の間での翻訳精度が高く、日常会話からビジネス文書まで幅広く対応しているのが特徴です。
また、有道翻訳は15言語と5種類のファイルに対応しており、1回の入力文字数は5000文字まで対応しているため、長文を翻訳したい場合にはお勧めです。
高精度な中国語翻訳なら翻訳会社への依頼がオススメ
高精度な翻訳をしたい場合には、翻訳会社への依頼が最もお勧めできる方法です。翻訳会社に依頼することで、翻訳の専門家に翻訳を依頼できる、ということになります。
翻訳に関する知識やノウハウ、翻訳業務に付随する作業等の様々な工程をあらかじめ備えているのが翻訳会社です。
翻訳業界は分野によっては短期間に訳語が変遷することがあったり、外国文化の背景に関する知識がないと適切な訳出が困難な場合もあります。
このように、一概に翻訳といっても、高品質な翻訳文書を作成するには、様々な要素を考慮していく必要があります。そういった面を丸ごと任せ、高精度な中国語翻訳を実現できるのが、翻訳会社に依頼する最大のメリットといえるでしょう。
中国語の翻訳に自信があります!翻訳会社FUKUDAIにご依頼下さい
ここまで、自動翻訳についての詳細や高精度な中国語翻訳を行う方法についてご紹介してきました。
自動翻訳の翻訳精度は年々向上してはいるものの、現状として仕様できる場面は限られています。高精度な翻訳をご希望であれば、翻訳会社への依頼が最適です。
翻訳会社FUKUDAIでは、中国語の翻訳に自信があります。「中国語から日本語(中日翻訳)」「日本語から中国語(日中翻訳)」への翻訳等、様々な言語の組み合わせに対応しております。他にも複数の言語ペアでの翻訳も承っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
中国語の翻訳に自信があります!ぜひ翻訳会社FUKUDAIにご依頼下さい。
関連記事
中国語へマニュアル翻訳をするとき必見!中国のGB規格とは?
契約書の中国語翻訳は翻訳会社に依頼するべき?知っておきたいポイントをご紹介
ゲームを中国語に翻訳する際の注意点は?翻訳会社に依頼するメリットも解説
メニューを中国語に翻訳する際の注意点は?翻訳依頼のコツも解説
監修者
翻訳会社FUKUDAI 代表取締役
鈴木 宏基