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2024.07.11

中国語翻訳を正確に行うコツとは?知っておきたいポイント解説

世界で最も多くの話者を持つ中国語は、学習や翻訳において非常に難しい言語とされています。その理由は、単なる語彙の知識だけでは不十分で、言語の構造や文化的背景を深く理解することが不可欠だからです。
この記事では、中国語翻訳を成功させるために押さえておきたいポイントや、正確さを保つためのコツを詳しく解説します。

中国語翻訳を正確に行うためのポイントは?

中国語翻訳を正確に行うためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは、そのポイントについてご紹介いたします。

中国語には「敬語」がない

正確な翻訳を行う上で必要となるポイントの1つ目は「敬語がない」ということです。
日本では年長者や目上の方を扱うことで言葉として敬語を使いますが、中国の文化でも同じく年配者に対する礼儀は重要視されています。
しかし、中国では「言葉」ではなく「行動や表現」で敬意を払うことが一般的です。
そのため、アプリ等の翻訳機能を利用すると、日本語で日常的に使用される敬語をそのまま中国語に翻訳してしまい、正確性を欠いた言葉の表現になってしまう事が多くなってしまいます。

「語の変化」がない

日本語と中国語の大きな差として「語の変化がない」ことも特徴としてあげられます。世界の中でも、中国語はいわゆる「孤立語」の代表例としてあげられます。
孤立語とは、それぞれの言葉が独立して完結した意味を持つ単語、ということです。
つまり、中国語で使われる1つ1つの漢字に意味を持たせているため、意味が含まれている漢字を単純に合わせることで、文章とその意味を完成させることが可能となります。
文章の位置や時間軸、話し手・聞き手問わず言葉(文字)が変わることはありません。

音声翻訳の場合は「声調(せいちょう)」も重要視する

翻訳を正確に行うために必要な知識として「声調」も重要です。中国語には大きく分けて4種類の「声調」があり、同じ発音でも音の高低で意味が変わります。
例えば、中国人を相手に声(音)で何かを説明しようとした際に声調が間違っていると、意味が伝わりにくいどころか、全く違う意味での説明になってしまいます。
大切な商談や、文面ではない会話のやり取りにおいては重要な翻訳知識となっているため、中国語翻訳を音声で行う際には十分な注意が必要となります。

これはNG!中国語翻訳の失敗例

中華街

中国語翻訳は、正確性が重要視されます。上記でご紹介したポイントの他にも、注意しなければならない点は複数あります。
そこで、ここでは中国語翻訳の失敗例をご紹介し「何がいけなかったのか」「どう改善していけばいいのか」を具体的にご紹介いたします。

例1.広東語を使う地域を対象とした広告を標準語に翻訳してしまった

日本語に置き換えると標準語や関西弁ぐらいの違いという認識で翻訳を行った結果、実際には漢字の種類や文法まで異なる言語であり、地域性を全く考慮していなかったために、意味の薄い広告になってしまった、という例です。
広告は相手に正確に伝わってこそ、初めて意味を持つものです。正確な翻訳を行わないと、むしろ反感を買ってしまう、逆効果になってしまう可能性も否定できません。
対策としては、標準語は中国全土でも使用できますが、対象エリアで使用されている言語があるならそちらを選択するようにします。大阪で標準語の広告を出すよりも、関西弁の広告が好まれるのと同様の効果が得られます。

例2.簡体字に翻訳したものをそのまま繁体字の置き換えてしまった

繁体字で翻訳したビジネス文書を繁体字で翻訳することになり「繁体字を簡体字に置き換えればいいだろう」と単純に考えて置き換えた結果、違和感の強いビジネス文書になってしまった、という例です。。
簡体字と繁体字の場合、単純に置き換えただけでは表現や意味が異なる単語が多数あり、正確さを意識しないと違和感のあるビジネス文書になってしまいます。また、見た目は同じ漢字でも、簡体字と繁体字で表現や意味が全く異なる場合があります。。
簡体字と繁体字両方の翻訳が必要な場合、それぞれ日本語から翻訳するようにしましょう。。
漢字の置き換えは不可能ではありませんが、意味まで簡単に置き換わるわけではないため、単純に漢字を入れ替えることはできないという点を念頭に置いておきましょう。

以下の記事では簡体字と繁体字の違いについて詳しく説明しております。
簡体字と繁体字の違い:中国語翻訳の基礎知識

自動翻訳ツールを使う際に気をつけておきたいこと

POINT

近年注目されている機械翻訳・自動翻訳ツールの精度は上がっておりますが、意訳が苦手という弱点があります。翻訳ツールを使用する際に、気をつけていただきたい点がいくつかあります。多くある中でも特に重要視していただきたい2つのポイントについてご紹介いたします。

中国語には「時制」がない

中国語には英語のような現在形や過去形、未来形といった時制がありません。英語の場合は動詞の形が時制を表しますが、中国語では動作の状況や会話の背景等で時間を表現します。
例えば「帰る」という動詞は「回来」で、過去形は「昨年」を表す「去年」、未来形は「来年」を表す「明年」等の単語を付け加えることで文章中の時間帯を表すことができます。
ちなみに、中国語の文末で動詞の後に「了」が入っているからといって、過去形であるとは限りません。
動詞の後に「了」が入ると、動作や行為の段階、状態を表します。

中国語では語順が非常に重要!

自動翻訳で中国語を翻訳する場合、語順の誤りが生じやすくなります。中国語では語順が変わると文章の意味が大きく変わってしまうため、重要視される点です。
中国語と日本語の語順は、大きく分けて目的語の位置が異なります。日本語は「主語+目的語+動詞」という並びですが、中国語は英語と同じで「主語+動詞+目的語」の順です。
例えば、日本語の「私は中国語を勉強する」を翻訳すると「我学中文」となります。
中国語を正確に翻訳する際には、中国語独特の文法を意識して翻訳する必要があります。
そのため、中国語の翻訳は文化や専門知識に詳しいプロの翻訳家に依頼するのがおすすめです。

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翻訳会社FUKUDAIは、中国語翻訳に対し豊富な実績とお客様からの高い評価をいただいています。マニュアル翻訳や技術翻訳、論文、契約書翻訳等の実績があり、納入先も官公庁や企業まで様々です。

また、弊社では徹底した品質管理を行っています。中国語翻訳においても、各分野に精通した経験豊富な翻訳者が担当し、高い翻訳品質を維持しています。さらに、翻訳後は中国語翻訳に詳しい校正者が適切な用語が使われているか、表現やスタイルが統一されているかをしっかりチェックしています。
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監修者

翻訳会社FUKUDAI 代表取締役

鈴木 宏基

株式会社トーメンや株式会社ロームにて、10年以上にわたり海外営業に従事。その後、翻訳者としての経験を積み、株式会社福大を創業。翻訳事業を立ち上げ、代表取締役に就任。

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