翻訳コラム
2021.05.07
技術翻訳で重要な作業手順書!英語翻訳の際の注意点をご紹介
ビジネスにおいて「作業手順書」の重要性は非常に大きいものとなっています。作業を手順化し、再現性を高めることで、誰が見ても同じ品質で作業を進められるようになるため、近年はこの手順書を翻訳し、海外でも活用しようという動きが活発化しているのです。
そこで、今回はそもそも作業手順書とは何を指すのか、またビジネスで重要な作業手順書を英語翻訳する際、注意しておきたい点について詳しくご紹介いたします。
Index
作業手順書とは?
別名「マニュアル」と呼ばれることもある、業務や作業の具体的な工程がわかるように作成された書面です。職場において、長期間同じ担当者が同じ作業を行っていると、社内業務は「その人にしかわからない状態(属人化)」になってしまいます。
属人化されると、担当者が休暇を取った時や退職したときに誰も対応ができないという非常に困った状態に陥りがちです。その状態を防ぐのが作業手順書で、作業を言語化し、文字に起こして書面にすることにより、作業のばらつきを防ぎ、同じ品質や作業時間で進められるようになります。
作業手順書はこんな時に使えます!
1.作業を後任に引き継ぐ時
作業手順書があれば、業務を後任に引き継ぐ際にスムーズな引き継ぎが可能となります。<
2.新入社員の研修時
何をすればいいのかわからない新入社員にとって、マニュアルは非常に意味のある「羅針盤」的な役割を果たしてくれます。
3.作業を見直したい時
作業に無駄がないか、改善できる点がないか見直したい時に、言語化されている作業手順書があればわかりやすく進められるでしょう。
作業手順書の英語翻訳で注意したい点
近年は作業を海外に外注することも増えてきています。同じ品質を維持したまま仕事を依頼するためにも、正確かつわかりやすい作業手順書の英語翻訳は必要不可欠です。
そこで、この項目では作業手順書の英語翻訳の際に注意したい点を3つに分けてご紹介いたします。
1.専門の知識がある翻訳者が翻訳すること
作業手順書のほとんどが専門用語や業界用語で構成されています。そのため、翻訳する側である翻訳者にも、専門的な知識が求められます。
通常の翻訳にはない専門用語をしっかりと理解しながら翻訳をしていかなければ、全く意味の違った内容になりかねません。
作業手順書には「正確な翻訳ができる」というだけではなく「専門の知識がある」翻訳者に依頼することが重要です。
2.誰にでも理解できるわかりやすい内容・表現になっていること
作業手順書は誰にでも理解できなければ意味がありません。前項でご説明したように、作業の外注や引き継ぎ、海外の新入社員の研修時には、その作業自体を知らない人が一から覚えていくことになるため、いかにわかりやすい内容になっているかが焦点となります。
文章の翻訳ができていても、理解できるかみ砕かれた表現でなければ、作業手順書として意味をなさない可能性もあります。
まずは誰でも理解できるわかりやすい内容・表現になっているかどうかをチェックしておきましょう。
3.ネイティブチェックを行っていること
ネイティブチェックは、作業手順書の翻訳において必須ともいえる事項です。英語を母語とする人が翻訳文に目を通すことで、違和感のない文章になっているか、わかりやすい内容かどうかを確認します。
もちろん必要に応じて修正することで、さらに作業手順書の翻訳精度が高まっていきます。
ネイティブチェックは「誰にでも理解できるわかりやすい作業手順書」を作るための第一歩です。
弊社はネイティブチェックを基本料金に含むことで、ご依頼いただいた作業手順書を高品質で翻訳いたします。詳しくはこちらもご覧下さい。
「ネイティブチェック」とは?翻訳依頼をするときに覚えておきたい
作業手順書の翻訳は翻訳会社への依頼がお勧めです
前項でご説明したように、作業手順書の翻訳は正確かつわかりやすい内容、かみ砕かれた表現が求められるため、昨今の機械翻訳だけでは精度が追いつきません。そのため、翻訳会社に依頼するのが最も安心といえるでしょう。この項目では、なぜ翻訳会社に依頼するのがお勧めなのかをご紹介いたします。
クライアントの意図をくみ取れる
- 翻訳の目的は何か
- どのように使われるのか
- ターゲットは誰か
が主な内容です。これを、翻訳会社であれば正確に理解し、くみ取ることが可能です。
翻訳会社には豊富な経験があります。これらは経験則から理解しえるもので、機械翻訳だけではできないことであるといえるでしょう。
分野に精通した翻訳者が翻訳を担当するため、翻訳の品質が高い
専門性の高い翻訳には、その分野に精通した翻訳者が翻訳を担当します。同時に、わかりやすく読みやすい内容に仕上げるため、高品質な翻訳が可能です。
プロによるチェックが入り、誤訳が少ない
作業手順書の翻訳であってはならないのが、誤訳です。誤訳をなくすためには、プロの校正者あるいはチェック者による翻訳チェックが欠かせません。翻訳会社では、ヒューマンエラーをなくすためにチェックツールを利用して翻訳チェックを行っているため、誤訳の少ない翻訳を提供できます。
作業手順書の翻訳は、翻訳会社FUKUDAIにお任せ下さい!
翻訳会社FUKUDAIは、豊富な経験に基づいた確実な翻訳、ネイティブチェックを用いた厳格な品質管理を行っています。
作業手順書翻訳においても、読み手に理解しやすい翻訳でケアレスミスやヒューマンエラーを限りなく少なくするための翻訳に尽力いたします。
作業手順書の翻訳は、ぜひ翻訳会社FUKUDAIにご相談下さい。
作業手順書の翻訳などのマニュアル翻訳サービスについてはこちら
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